FXを始めると、
「今日は雇用統計だから気を付けよう。」
「雇用統計の日は取引しない。」
という言葉をよく見かけます。
私は最初、
「雇用統計って、そんなに重要なの?」
と思っていました。
名前からすると、
仕事をしている人の数を発表するだけのニュースに聞こえます。
でも実際には、
FXの中でも特に注目される経済指標の一つです。
発表された数値によっては、
ドル円が数十pipsから100pips以上動くこともあります。
今回は、FX初心者向けに
「そもそも雇用統計とは何なのか?」
「なぜドル円が大きく動くのか?」
をできるだけ分かりやすく解説します。
そもそも雇用統計って何?
雇用統計とは、
アメリカで働く人の状況をまとめた経済指標
です。
簡単に言えば、
「アメリカの会社は人をたくさん雇っているのか?」
「失業している人は増えているのか?」
を数字で発表するイベントです。
例えば、
・新しく何人働き始めたのか
・失業率は何%なのか
・給料は上がっているのか
などが毎月発表されます。
つまり、
アメリカの景気が良いのか悪いのかを知るための成績表
のようなものです。

なぜ雇用統計が重要なの?
ここが初心者には少し分かりにくいところです。
もし働く人が増えているなら、
会社は人を雇えるくらい景気が良い。
給料も増える。
お金を使う人も増える。
企業も利益が出る。
という流れになる可能性があります。
逆に、
働く人が減り、
失業率が上がっているなら、
景気が悪くなっているかもしれません。
つまり、
雇用統計を見ることで、アメリカ経済の元気さが分かる
ということです。

FXでは「予想」と「結果」の差が重要
ここがFXらしいところです。
例えば市場では、
「今回は20万人くらい雇用が増えるだろう。」
と予想していたとします。
そして実際には、
35万人増えていました。
すると、
「予想より景気がいい!」
と考える人が増えます。
その結果、
ドルを買う人が増え、
ドル円が上昇することがあります。
逆に、
予想が20万人だったのに、
実際は5万人しか増えていなかった場合。
「思ったより景気が悪い。」
と判断され、
ドルが売られることもあります。
つまり、
重要なのは数字そのものではなく、市場の予想とどれくらい違ったか
という点です。

雇用統計では何が発表されるの?
ニュースでは、
「雇用統計」
と一言でまとめられることが多いですが、
実際には複数の数字が発表されます。
初心者なら、まずは次の3つだけ覚えておけば十分です。

非農業部門雇用者数(NFP)
新しく何人働き始めたかを示す数字です。
ニュースで
「雇用者数が予想を大きく上回りました。」
と言われるのは、この数字であることが多いです。
失業率
働きたいのに仕事がない人の割合です。
例えば、
失業率3.8%
なら、
100人中約4人が仕事を探している状態というイメージです。
平均時給
働いている人の給料がどれくらい増えているかを見る数字です。
給料が上がれば、
物価や金利にも影響する可能性があるため、
こちらも注目されています。
なぜ発表直後に相場が大きく動くの?
発表される時間になると、
世界中の投資家が同じ数字を見ています。
そして、
発表された瞬間に、
「買う。」
「売る。」
という注文が一斉に出ます。
だから、
数秒で相場が大きく動くことがあります。
例えば、
150.000円だったドル円が、
149.800円。
150.400円。
149.900円。
というように、
短時間で上下するケースもあります。
もちろん毎回ではありません。
ただ、
重要な経済指標ほど、
普段より値動きが激しくなる傾向があります。

初心者が「発表前は取引するな」と言われる理由
初心者の頃、
私は、
「大きく動くならチャンスじゃない?」
と思っていました。
でも実際は、
どちらへ動くのか分かりません。
しかも、
急激に上下するため、
思った価格で注文できないこともあります。
さらに、
スプレッドが広がることもあります。
そのため、
初心者には、
「発表が終わって相場が落ち着いてから取引する」
という考え方もあります。
もちろん、
雇用統計だけを狙って取引するトレーダーもいます。
ただ、
初心者が最初から挑戦するには、
かなり難しい場面と言えるでしょう。
雇用統計はいつ発表されるの?
アメリカの雇用統計は、
原則として毎月第1金曜日
に発表されます。
日本時間では、
夏時間なら21時30分頃、
冬時間なら22時30分頃
に発表されることが多く、
会社員でもリアルタイムで見ることができます。
ただし、
祝日などによって日程が変更される場合もあります。
実際に取引する前には、
FX会社や経済指標カレンダーで最新の日程を確認するようにしましょう。
私が最初に勘違いしていたこと
私は、
雇用統計とは、
「失業率を発表するニュース」
くらいに思っていました。
でも実際は、
世界中の投資家が注目するイベントでした。
しかも、
見るのは数字だけではありません。
市場予想との違い。
失業率。
平均時給。
複数の数字を見ながら、
一瞬で売買が始まります。
だから、
あれほど相場が動くんだと分かりました。
まとめ
雇用統計は、
アメリカの景気を知るための重要な経済指標です。
そしてFXでは、
その結果に世界中の投資家が反応することで、
ドル円などが大きく動くことがあります。
初心者のうちは、
数字をすべて理解する必要はありません。
まずは、
「今日は雇用統計の日だから、普段より相場が動くかもしれない。」
これを知っているだけでも十分です。
FXでは、
チャートだけを見るのではなく、
「今日はどんな経済指標があるのか。」
という視点を持つことで、
相場への向き合い方も少しずつ変わってくると思います。


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