FXを始めると、
「今日は雇用統計だから気を付けよう。」
「経済指標の前だからポジションは持たない方がいい。」
こんな言葉をよく見かけます。
初心者だった私は、
「経済指標って何?」
という状態でした。
ニュースのこと?
株価?
政府の発表?
何となく重要そうなのは分かる。
でも、
なぜ、その発表だけでドル円が1円近く動くことがあるのか。
までは理解できませんでした。
今回は、FX初心者向けに経済指標とは何なのか、そして「発表前は取引するな」と言われる理由をできるだけ分かりやすく解説します。
そもそも経済指標って何?
経済指標とは、一言で言えば、
「国の経済状態を数字で表したもの」
です。
例えば、
・景気は良いのか
・物価は上がっているのか
・失業者は増えているのか
・企業は儲かっているのか
こうした情報を国や政府機関が定期的に発表します。
会社で例えるなら、
会社の健康診断や成績表
のようなものです。
「今、この会社は元気なのか。」
それを数字で確認するように、
国の経済も数字で確認しています。

なぜ経済指標でFXが動くの?
ここが初心者には一番分かりにくいところです。
例えば、市場では、
「今回のアメリカの雇用者数は20万人くらい増えるだろう。」
と予想されていたとします。
ところが実際には、
35万人増えていました。
すると、
「思っていたより景気がいい。」
と考える人が増えます。
景気が良ければ、
金利が高くなる可能性がある。
ドルが買われるかもしれない。
そう考えた投資家が一斉にドルを買い始めます。
すると、
ドル円は大きく上昇することがあります。
逆に、
予想より悪い数字だった場合は、
ドルが売られ、
ドル円が下落することもあります。
つまり、
経済指標そのものが相場を動かすというより、発表された数字に対して世界中の投資家が反応することで相場が動く
というイメージです。

初心者がまず覚えたい経済指標
経済指標は数えきれないほどあります。
最初から全部覚える必要はありません。
まずは、この5つを知っておけば十分です。
米国雇用統計(雇用者数・失業率)
FXで最も有名と言ってもいい経済指標です。
毎月発表され、
発表直後はドル円が大きく動くことがあります。
「今日は雇用統計だから様子を見よう。」
という人が多いのは、このためです。
CPI(消費者物価指数)
物価がどれくらい上がっているかを示す指標です。
最近よく聞く
「インフレ」
を判断する重要な数字になります。
物価が予想以上に上がれば、
金利に影響するとの見方から、
為替も大きく動くことがあります。
FOMC
アメリカの金融政策を決める会合です。
金利を上げるのか。
据え置くのか。
下げるのか。
世界中が注目しています。
会見での発言一つで相場が急変することもあります。
GDP
国内総生産と呼ばれるもので、
国全体がどれだけ経済活動を行ったかを表す数字です。
景気の良し悪しを判断する代表的な指標の一つです。
日銀金融政策決定会合
日本銀行が金融政策について発表する会合です。
円相場にも大きく影響することがあります。
ドル円を取引するなら、
こちらも確認しておきたいイベントです。
「発表前は取引するな」と言われる理由
初心者の頃、
私は、
「そんなに大げさなの?」
と思っていました。
でも実際には、
発表直後の数秒〜数分で相場が大きく動くことがあります。
例えば、
150.000円だったドル円が、
149.700円。
150.300円。
149.900円。
というように、
短時間で大きく上下するケースもあります。
もちろん、
毎回こうなるわけではありません。
しかし、
重要な経済指標ほど、
普段より値動きが大きくなる傾向があります。
そのため、
初心者には、
「発表が落ち着くまで待つ」
という考え方もあります。

発表前後はスプレッドも広がることがある
初心者が意外と知らないのが、
スプレッド
です。
普段は狭いスプレッドでも、
重要な経済指標の発表前後は広がることがあります。
すると、
思った価格で約定できなかったり、
取引コストが普段より大きくなったりすることもあります。
さらに、
急激な値動きでは、
希望した価格と実際の約定価格がずれるケースもあります。
これも、
初心者に
「経済指標の時間は無理に取引しない方がいい。」
と言われる理由の一つです。
経済指標はどこで確認できる?
取引を始める前には、
今日は重要な経済指標があるのか確認する習慣を付けることをおすすめします。
例えば、
・FX会社の経済指標カレンダー
・経済カレンダーを掲載しているサイト
・取引アプリ内のお知らせ
などで確認できます。
私は最初、
チャートだけを見ていました。
でも、
「今日は雇用統計だった。」
「今日はFOMCだった。」
と後から知ることが何度もありました。
それ以来、
取引前には経済指標を確認するようになりました。
私が最初に勘違いしていたこと
私は、
経済指標という言葉を聞いたとき、
「ニュースを見るくらいの話でしょ。」
と思っていました。
でも違いました。
経済指標は、
世界中の投資家が注目するイベント
です。
数字が発表された瞬間、
多くの投資家が売買を始めます。
だから相場が動く。
それを知ってから、
「今日は雇用統計だから様子を見よう。」
という人がいる理由も理解できました。
まとめ
FXでは、
チャートだけを見ていても勝てるとは限りません。
どれだけチャートがきれいでも、
重要な経済指標が発表されれば、
一瞬で流れが変わることがあります。
だからこそ、
初心者のうちは、
「今日は何か重要な発表があるかな?」
と確認する習慣を付けるだけでも大きな一歩です。
経済指標を完璧に理解する必要はありません。
まずは、
「今日は相場が大きく動く可能性がある日なのか。」
それだけ意識するだけでも、取引への向き合い方は変わってくると思います。

