FXを始めたばかりの頃、私は最初から混乱しました。
「ドル円って、どっちを売るの?」
ドル円を買う。
ドル円を売る。
FXでは当たり前のように使われている言葉ですが、初心者だった私にはよく分かりませんでした。
ドルを買うの?
円を買うの?
売るって、ドルを売るの?
それとも円を売るの?
売り買いって、ドルの話?円の話?
さらに、もう一つ疑問がありました。
「ドル円はあるのに、なんで円ドルはないの?」
今考えれば、FXの基本的な仕組みです。
でも、本当の初心者にとっては、こういうところから分からないんです。
FXについて調べると、
「ドル円をロングする。」
「ドル円をショートする。」
「円買いが進んだ。」
「ドル売り優勢。」
次から次へと知らない言葉が出てきます。
私は、いや、まずドルと円のどっちを売っているのか教えてほしい。
と思っていました。
今回は、私自身がFX初心者の頃に最初に混乱した、
ドル円の「買い」と「売り」は、一体どちらの通貨を売買しているのか。
そして、なぜ「ドル円」はあるのに「円ドル」はないのか。
この仕組みを、できるだけ難しい言葉を使わずに説明します。
まず「ドル円160円」って何?
まずは、一番基本的なところからです。
ニュースなどで、
「現在のドル円は160円です。」
と言われることがあります。
これは、1ドル=160円という意味です。
つまり、1ドルを手に入れるためには、160円が必要ということです。
例えば、
1ドルを買うなら160円。
10ドルなら1,600円。
100ドルなら16,000円。
と考えると分かりやすいです。
ここで重要なのが、USD/JPYという表記です。
USDは米ドル。
JPYは日本円。
つまり、USD/JPY=ドル円です。
そして、この順番には意味があります。
左側のUSDが、基準となる通貨。
右側のJPYが、その1単位がいくらなのかを表す通貨です。
だから、USD/JPY=160なら、1USD=160JPY
つまり、1ドル=160円
という意味になります。
私は最初、この仕組みを理解していませんでした。
ただ「ドル円160円」という一つの数字として見ていました。
でも、左側の1通貨が、右側の通貨でいくらなのか。
と考えると、一気に分かりやすくなりました。

じゃあ「ドル円を買う」って、どっちを買うの?
ここが、私が最初に混乱したところです。
ドル円を買う。
そう言われても、ドルを買うのか。
円を買うのか。
よく分かりませんでした。
結論から言うと、ドル円を買う=ドルを買って、円を売る。
先ほど説明した通り、ドル円は、USD/JPYです。
左側にあるUSD、つまりドルを基準にして、
「買う」
「売る」
と表現します。
だから、ドル円を買うという場合は、ドルを買う。
同時に、円を売る。
という取引になります。
例えば、1ドル=160円のときにドル円を買ったとします。
その後、1ドル=161円になりました。
160円だったドルが、161円になった。
ドルの価値が円に対して上がったことになります。
そのため、160円で買って161円で決済すれば、その差が利益になります。
とても単純に考えるなら、上がると思ったら買う。

じゃあ「ドル円を売る」って、どっちを売るの?
今度は逆です。
ドル円を売る=ドルを売って、円を買う。
例えば、1ドル=160円のときに、
「これからドル円は下がりそうだ。」と思ったとします。
そこで、ドル円を売ります。
その後、1ドル=159円まで下がりました。
160円だったドルの価値が、159円になった。
つまり、ドルが円に対して安くなったということです。
この場合、160円で売って、159円で買い戻すことで、その差が利益になります。
つまり、下がると思ったら売る。
初心者向けに一番シンプルに言うなら、
ドル円が上がると思う → 買う
ドル円が下がると思う → 売る
これが基本です。

売り買いって、結局ドルの話?円の話?
私はここも疑問でした。
ドル円を買う。
ドル円を売る。
じゃあ、この「買う」「売る」は、
ドルの話なのか。
円の話なのか。
結論から言うと、両方の話です。
FXは、Foreign Exchange。
外国為替証拠金取引です。
通貨と通貨を交換する取引なので、一方だけを買って終わりではありません。
必ず、一方を買うと同時に、もう一方を売っています。
ドル円なら、ドル円を買う=ドルを買う+円を売る
です。
逆に、ドル円を売る=ドルを売る+円を買う
です。
つまり、「ドルを買った。」と言うこともできますし、
「円を売った。」と言うこともできます。
同じ取引を、どちら側から見るかの違いです。
ただし、FXの注文画面で、
ドル円を買う
ドル円を売る
と言う場合は、左側にあるドルを基準に考えます。
私は、左側を買うか、左側を売るか。
と覚えると分かりやすかったです。

なぜ「ドル円」はあるのに「円ドル」はないの?
そして、私はもう一つ疑問に思いました。
「ドル円があるなら、円ドルもあっていいんじゃないの?」
ドル円。
ユーロ円。
ポンド円。
豪ドル円。
いろいろな通貨ペアがあります。
でも、「円ドル」という言葉はほとんど聞きません。
なぜなのでしょうか。
結論から言うと、円ドルという考え方そのものが間違っているわけではありません。
理屈としては存在できます。
例えば、1ドル=160円なら、逆に考えれば、1円は何ドルなのか。
という計算もできます。
1÷160なので、1円=0.00625ドル。
つまり、USD/JPY=160を逆にすれば、
JPY/USD=0.00625と表すこともできます。
では、なぜ普段は「円ドル」を使わないのでしょうか。
それは、外国為替市場では、通貨ペアごとに一般的に使われる表示順序が決まっているからです。
米ドルと日本円の組み合わせでは、USD/JPY。
つまり、ドル円という順番が一般的に使われています。
だからFX会社の取引画面でも、通常はドル円として表示されます。
私たちが自由に、「今日は円ドルで取引しよう。」と順番を入れ替えるわけではありません。
最初から、この通貨とこの通貨の組み合わせでは、通常この順番で表示する。
という慣習があります。
だから、円ドルという計算はできる。でも一般的なFX取引ではドル円として表示される。
と考えると分かりやすいと思います。

じゃあ、ユーロドルはなぜドルユーロじゃないの?
ここまで理解すると、今度は別の疑問が出てきます。
ドル円では、ドルが左側です。
だから、「ドルがいつも左側なのかな?」
と思うかもしれません。
でも、EUR/USDという通貨ペアがあります。
これは、ユーロドルです。
ドルユーロではありません。
ユーロが左側。
ドルが右側です。
例えば、EUR/USD=1.20なら、1ユーロ=1.20ドルという意味です。
この場合、ユーロドルを買うとは、ユーロを買って、ドルを売る。
ということになります。
つまり、ドルが必ず左側に来るわけではありません。
通貨ペアによって表示される順番が違います。
だから私は、通貨ペアを見るとき、左側の通貨を買うのか、売るのか。と考えるようにしています。
ドル円なら、左側はドル。
ユーロドルなら、左側はユーロ。
ユーロ円なら、左側はユーロ。
これだけでも、かなり整理しやすくなります。

「買い」と「売り」を160円で考えてみる
ここで、もう一度ドル円160円で考えてみます。
まず、買いの場合。1ドル=160円。
ここでドル円を買います。
つまり、ドルを買って、円を売ります。
その後、1ドル=161円になりました。
ドルの価値が上がったので、買いから入った場合は利益になります。
反対に、159円まで下がれば、損失になります。
次に、売りの場合。
1ドル=160円。
ここでドル円を売ります。
つまり、ドルを売って、円を買います。
その後、1ドル=159円になりました。
ドルの価値が下がったので、売りから入った場合は利益になります。
反対に、161円まで上がれば、損失になります。
まとめると、160円 → 161円上昇した場合は、買っていた人に有利。
160円 → 159円下落した場合は、売っていた人に有利。
私は最初、「価格が下がったのに、どうして利益になるの?」と思いました。
でも、高いところで売って、安くなったところで買い戻す。
そう考えると、少し分かりやすくなりました。

でも、持っていないドルをどうやって売るの?
ここで、さらに初心者なら疑問が出ると思います。
「でも私、ドルを持っていないけど?」私も最初はそう思いました。
商品なら、持っていないものは売れません。
リンゴを持っていなければ、リンゴを売ることはできません。
では、なぜFXでは、持っていないドルを先に売ることができるのでしょうか。
FXでは、現物のドル紙幣を実際に手元で受け渡すのではなく、通貨ペアの価格変動による差額を取引する仕組みが一般的です。
そのため、先に売りから取引を始めて、後から買い戻すことができます。
例えば、160円で売る。
159円で買い戻す。
その差額が利益になる。
逆に、160円で売ったあと、
161円まで上がってしまえば、
高い価格で買い戻すことになるので損失です。
つまり、FXは上がるときだけではなく、下がると予想したときにも取引できる。
これが特徴の一つです。
私は最初、「売り」が怖かった
私自身、最初は、「買い」の方が分かりやすく感じました。
安く買う。
高くなったら売る。
これは普段の買い物の感覚にも近いです。
でも、「売りから入る。」と言われると、
何となく難しく感じました。
持っていないものを売る。
価格が下がると利益になる。
感覚的に慣れていなかったからです。
でも実際には、ドル円が上がると思えば買う。
ドル円が下がると思えば売る。
基本的な考え方は、それだけです。
ただし、もちろん予想が外れれば損失になります。
上がると思って買ったのに下がる。
下がると思って売ったのに上がる。
実際に自分のお金で取引すると、この単純な二択がとても難しいことにも気づきました。
「円高・円安」でさらに混乱した
ドル円の買いと売りを覚えたあと、私はさらに混乱しました。
円高と円安です。
例えば、ドル円が160円から150円になった場合。
数字は下がっています。
これは、円高です。
逆に、160円から170円になれば、数字は上がっています。
これは、円安です。
最初は、数字が上がったのに円安?
数字が下がったのに円高?
と混乱しました。
でも、1ドルを買うために何円必要かと考えると分かりやすくなります。
1ドル=160円だったものが、1ドル=170円になった。
以前より多くの円を出さなければ、1ドルを買えません。
つまり、円の価値が相対的に弱くなっています。
だから円安です。
逆に、1ドル=150円になれば、以前より少ない円で1ドルを買えます。
円の価値が相対的に強くなっています。
だから円高です。
この部分も、ドル円の仕組みを理解すると少しずつ分かるようになりました。
初心者なら「左側の通貨」を見ると分かりやすい
FXには、たくさんの通貨ペアがあります。
USD/JPY。
EUR/USD。
EUR/JPY。
GBP/JPY。
AUD/JPY。
最初は、アルファベットばかりで分かりにくいと思います。
私もそうでした。
でも、買いと売りについては、まず、左側の通貨を見る。
これだけでもかなり整理できます。
USD/JPYを買う。
ドルを買って、円を売る。
USD/JPYを売る。
ドルを売って、円を買う。
EUR/USDを買う。
ユーロを買って、ドルを売る。
EUR/USDを売る。
ユーロを売って、ドルを買う。
つまり、通貨ペアを買う=左側を買って、右側を売る。
通貨ペアを売る=左側を売って、右側を買う。
私は、この考え方が一番分かりやすいと思っています。
初心者だった私が思うこと
FXを始めたばかりの頃、私は。
pips。
スプレッド。
レバレッジ。
証拠金。
ロスカット。
いろいろな言葉を覚えようとしていました。
でも、その前に、「ドル円って、どっちを売っているの?」
というところで混乱していました。
今考えると、とても基本的なことです。
でも、初心者にとっては、その基本が分からないんです。
だから私は、分からないことを恥ずかしいと思う必要はないと思っています。
むしろ、「ドル円を買うって、ドルと円のどっち?」
と疑問に思ったからこそ、通貨ペアの仕組みを理解するきっかけになりました。
そして、分かってしまえば、答えは意外とシンプルです。
ドル円を買う=ドルを買って、円を売る。
ドル円を売る=ドルを売って、円を買う。
そして、買いと売りは、左側の通貨を基準に考える。
まずは、これだけでも十分だと思います。
まとめ|ドル円の売り買いは、左側のドルを基準に考える
FX初心者だった私は、最初にこんな疑問を持ちました。
ドル円って、どっちを売るの?
買うってドルの話?円の話?
なぜドル円はあるのに、円ドルはないの?
結論は、ドル円は、USD/JPYです。
そして、
ドル円を買う=ドルを買って、円を売る。
ドル円を売る=ドルを売って、円を買う。
FXでは、一つの通貨を買うと同時に、もう一つの通貨を売っています。
だから、「買いと売りはドルの話?円の話?」と聞かれれば、
本当は、両方の話です。
ただし、注文するときは、左側の通貨を基準にして、買うか売るかを考える。
これが一番分かりやすいと思います。
そして、「ドル円はあるのに、なぜ円ドルはないの?」
については、円ドルという計算自体はできます。
しかし、米ドルと日本円の通貨ペアは、一般的にUSD/JPY、つまりドル円の順番で表示されます。
私自身、FXを始めたばかりの頃は、こういう基本的なところから分かりませんでした。
だからこそ、これからFXを始める人には、いきなり難しい分析方法を覚えるより、
まず、自分が何を買って、何を売っているのか。
そこから理解してみることをおすすめします。
FXは、難しい言葉がたくさん出てきます。
でも、一つずつ理解していけば、最初は意味不明だった取引画面も、少しずつ見えるようになってきます。
私も、そこから始めました。


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